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神奈川から銀杏の輪をひろげよう 東京大学地域同窓会 神奈川銀杏会

活動報告

三土会

三土会の会場となっているビルディング

2024年316(土) 1115分~1330分 ハイブリッド(会場&Zoomオンライン12時~)方式にて開催
.演題:鯨と神奈川の鉄道
.講師:国鉄・JR東日本OB
     (神奈川銀杏会会員)

3.概要:
 
「鯨と鉄道には捨てるところがない」とは、鯨の殆どの部位が有効活用されるのと同様、鉄道も業務の幅広い領域がそのまま趣味の対象となるという意味です。全国でも特に鉄道が発達している神奈川県においては、様々な切り口から鉄道を楽しむことができます。
 神奈川県には、JR東日本を含め14の旅客鉄道事業者が運営し、相互直通運転も積極的に行われていますが、軌間(レール幅)や電化方式が異なる路線も多く、そのために様々な工夫が行われています。例えば、京急線金沢八景~神武寺間、箱根登山鉄道入生田~箱根湯本間には、軌間の異なる路線間で車両を直通させるための三線軌条(1本のレールを共用し、他の2本のレールを軌間に合わせ設置)が用いられています。
 国鉄・JRによる主な通勤路線整備としては、1973年の根岸線全線開業、1980年の東海道線と横須賀線の分離2019年の相鉄・JR相互直通運転が挙げられます。このうち東海道線と横須賀線の分離は、東海道貨物線の転用により実現しました。貨物線は現在も重要な役割を果たしており、東日本大震災の際には、ENEOS根岸製油所で製造された石油を、貨物線を使って東北各地に運搬しました。
 根府川駅では東海道線随一の眺望を楽しめ、初日の出ツアーも人気です。箱根登山鉄道は日本最急勾配を上り、江ノ電は日本鉄道最小の半径28メートルの曲線を走っています。
 神奈川では鉄道史に残る大事故(1923年根府川駅列車転落事故、51年桜木町事故、63年鶴見事故)も発生しており、JRではその教訓を車両の安全運行や改善に活かしています。
 
講演後、JRの駅や踏切の課題や開発方針、相互直通運転に伴う定期券料金などについて質問が寄せられ、講師から丁寧な回答が行われました。

三火会

駅前広場のイメージ・イラスト

2024年3月19日(火)9時~11時 Zoom開催
【テーマ】生成AIの衝撃後のBeyond Singularity 人材開発とキャリアの展開
【講師】株式会社代表取締役
【概要】

1.問題提起:
 1)AIの進化に伴い、シンギュラリティ―(人工知能が人知を超える分岐点)が予測され、既存の職業に代わり、新しい能力の人材が求められている。(弊社では10の能力人材に集約した) 
 2)AIの応用範囲は、拡大し、産業界にも業務効率化、さらに新たなデータ活用による価値創造が顕著になっている。特にディープラーニングの進化で、本格的な導入が迅速化した。
 3)その間、コロナ禍でのリモートワーク、ロシアウクライナ戦争等での関連価格の高騰やサプライチェーンの分断等リスクは拡大した中で、日本は「失われた30年」等での劣化傾向が指摘された。
2.2023年生成AIが衝撃的な影響を与えた。
 1)生成AIは、「大規模言語モデル」で、文章の指示によって、ChatGPT等が、自然言語で迅速に回答を行う等の衝撃を与え、普及してきている。
 2)生成AIは、米国、欧州、中国、日本等のスタートアップを含む各企業が①大規模汎用型、②分野特化型等の開発を行い、多くの事例が示されてきた。また大規模言語モデルは、巨大な投資でのモデルサイズや学習量が大きいほど性能が向上するためビッグデータ企業の寡占化に対抗して「連合学習」等の技術革新も実現している。また「オープンソース化」によって多くのスタートアップ企業も誕生している。
 3)生成AIも言語、画像、動画、プログラムミング等マルチモーダルな生成AIがスタートアップも含めて大きな投資を集め、市場を形成している。
 4)生成AIは、いくつかのリスク(5大リスク等)があるものの、利用方法の巧拙で業務遂行能力や新たな事業や創薬等の新価値創出に効果を発揮している。
 5)生成AIの応用も単独利用からシステム的な応用方法が専門組織設置による推進に移行している。新たなツールで職場/労働の在り方は大変革を遂げつつある。生成AIが、どこまで人間の意識等に迫るのかは大きな討議が行われている。
 (追加:本講演は「Beyond Singularity人材育成等」を論じたが、生成AIの本格化によって、生成AIと共存するのではないか、むしろ生成AIをうまく使いこなす能力が必要な人材かもしれない。そうなるとハイブリッドインテリジェンスが重要になりますが、同時にアナログの人間性が重要な時代になる等を付記しておきたい。)
 6)その間、新たな能力開発のリスキリング等も今後の社会的な課題として、本格化することが予想される。その際、「キャリアカルテ」をリスキリングの強化方向やスキルの評価として重要になってくる。
3.この間日本の政治/経済/社会にも大きな変化が起こっている。
  この問題も今回トピックスとして説明しておく。
 1)2024年日経平均株価が34年ぶりに4万円を超えた。この要因は、①地政学的な要因(米中覇権競争等での日本の位置づけの変化)、②半導体の供給基地として、新たな投資が本格化し、③また長らく抑制されてきた賃金上昇等労働分配率向上経営、人的資本経営、ROE重視戦略等稼ぐ力や脱デフレの実現が本格化してきた。
 2)同時にマイナス金利政策の転換で、新たな経済政策が期待されてきた。
4.だが、日本を取り巻く環境は人口減少、脱炭素社会実現、人手不足等の多くの社会課題の解決が要請されている。
   弊社として
   ①新しい課題解決型人材育成の場を強化し、
   ③さらに競争を含む「経済圏」から、人間の尊厳を基本とする「生命圏」構想を実現させたい。

食楽会

2023年11月26日(土)12時30分~14時45分
駅前広場のイメージ・イラスト【テーマ】水素エネルギー発電「植物工場」見学
【講師】「植物工場」主宰者(神奈川銀杏会員)
【場所】川崎市川崎区殿町キングスカイフロント

2024年1月27日(土)11時30分~14時
【テーマ】イタリア料理で新年懇親と能登半島地震義援金
【場所】横浜市中区日ノ出町イタリアンレストラン

気功の会

観覧車のある駅前ショッピングモール

平成28年5月に発足した「気功の会」もお陰様で今年5月に7周年を迎えました。当初5、6人で始めた会も今年新入会員を迎え、総勢15(うち女性5名)となりました。開催頻度も当初の月1回から紆余曲折を経て毎週開催(木曜日の10時から12時まで)となり、Zoomを活用して練習に励んでおります。

決して無理をせず着実に免疫力を強化することにより、健康な「ゴールデン・エイジ」を享受していくことを目標としております。
講師の先生には当初よりボランティアで懇切丁寧なご指導頂いております上、最近では復習用のビデオ録画配信や気功講話の毎週配信など至れり尽くせりのご教授をいただいております。

歴史散歩の会

海浜リゾートのイメージ写真

第8回歴史散歩の会(リアル):
2023年3月20日(水・祝日)10時~13時30分
「横浜・開港ゆかりの地を歩く」を開催し、17名のご参加をいただきました

・主なコース:
〇桜木町周辺
・鉄道創業の地 記念碑(明治5年新橋との間に鉄道路線が開通)・旧横浜正金銀行本店本館(現神奈川県立歴史博物館)(明治37年完成。重要文化財)
◯横浜三塔
・神奈川県庁(キングの塔)神奈川運上所(後の税関)跡・横浜税関(クイーンの塔)・横浜市開港記念会館(ジャックの塔)横浜商工会議所設立・象の鼻(貨物積み下ろし用の防波堤)・横浜開港資料館(日米和親条約締結の地)・山下公園(インド水塔、赤い靴はいてた女の子像、かもめの水兵さん歌碑、氷川丸)
◯山手地区(海抜40mの丘陵地)
・港の見える丘公園(幕末、フランス軍、イギリス軍が駐留)・横浜外国人墓地・エリスマン邸(関東大震災後に建築されたスイス人貿易商の私邸)・山手80番館(関東大震災前に立てられ唯一現存する外国人住宅の遺構(地下部分))・麒麟麦酒開源記念碑(麒麟園公園)(ビール製造発祥地)・ジェラールの水屋敷跡(元町公園)(明治10年代、湧き水を簡易水道で引き飲料水を供給)


第7回歴史散歩の会(オンライン):
2022年9月()
「鎌倉殿の13人のゆかりの地を歩く」を開催し、24名のご参加をいただきました。
1由比若宮(元八幡)→2若宮大路
3鶴岡八幡宮4宝戒寺5大倉幕府跡(大倉御所)6白旗神社(法華堂跡)7源頼朝の墓8北条義時の墓9三公(左から毛利季光、大江広元、島津忠久)の墓10荏柄(えがら)天神社11永福寺跡(ようふくじ)跡12寿福寺